さくらんぼに種が入ってなかったら食べやすいのに、と思ったことはありませんか?種がなければ、子どもにも安心して食べさせられますし、「人前で種を出す仕草はマナーとして大丈夫?」と心配することもなくなりますよね。今回は、種なしさくらんぼの存在や種の上手な取り出し方について紹介します!
種なしのさくらんぼはない?
缶詰などの加工品で種なしさくらんぼを見かけることはありますが、生のさくらんぼに種無しの品種はあるのでしょうか?まずは種なしさくらんぼの存在の有無について、見ていきましょう!
さくらんぼの種は硬くなった果肉
結論から言うと、種無しさくらんぼはまだ未開発の状態です。そもそも、さくらんぼの種だと思っていた物は果肉が硬く木質化したもので、内果皮と呼びます。内果皮を割ると中から「仁」と呼ばれる種が出てきます。種無しさくらんぼを作ったとしても、「仁」を無くすことはできるようなのですが、硬い内果皮を無くすことはできないのが現状です。
今後、種なしのさくらんぼが開発される?
種なしさくらんぼの品種は、現在のところ存在していませんが、今後開発される可能性はあります!さくらんぼ栽培の技術は年々進化していて、木をコンパクトにする「わい化栽培」の研究や、次世代の優良品種の開発も盛んに行われています。またさくらんぼの産地として有名な山形県では、ロボットを使った収穫の研究も始まっていて、今後品種改良や栽培技術が確立すれば、種なしさくらんぼの開発にも積極的に取り組んでいきたいと考えているようです。
さくらんぼの種を簡単に取り出す方法は?
さくらんぼは、初夏の短い季節にしか出回らない果物。年に何回か食べるために、種を出す専用の道具を購入するのは少々もったいないですよね。そこで、ここでは特別な道具を使わなくても、簡単にさくらんぼの種を取り出せる方法についてご紹介します!
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※2024年4~6月のデータ飾りつけにピッタリ!爪楊枝を使う方法
爪楊枝を使って、さくらんぼの種を取り出す方法を紹介します。
<手順>
- さくらんぼの枝が取れないよう気をつけながら、包丁を縦にぐるりと切り込みを入れます。中央よりややずらして(6:4)切れ目を入れておくと分けやすいです。
- 実を横に半回転ひねります。切り離さないようひねりすぎに注意してください。
- 爪楊枝を種にそって、くるりと一周させます。
- 種をそっと取り出します。枝が取れたり、実を潰したりしないように優しく取り出す。
- 二つを重ね合わすと、種無しさくらんぼのできあがりです。
このやり方なら、外側から見たときの見た目もキレイですし、子どもにも食べさせやすいですよね。実をほとんど傷つけないので、お菓子のトッピングとして使いたいときにも便利な方法です◎
パクパク食べたい人に!ストローを使う方法
ストローを使って、さくらんぼの種を取り出す方法を紹介します。
<手順>
- さくらんぼを洗う。ハサミでストローを斜めに切る。
- ストローを差し込んで、種に当たったらストローを5周まわす。反対側まで つき出さないでください。
- すくいとるように抜く。
ストローを使うことで、爪楊枝を使うより更に簡単にさくらんぼの種を取り出すことができます。この方法なら、種を取り出しながらでもパクパク食べられて便利ですよね◎
缶詰などの加工されたさくらんぼは種なしもある
種が入っていないさくらんぼが食べたいけど、手間をかけるのが面倒だと思う方には、缶詰などの加工品がおすすめです。さくらんぼの缶詰やフルーツポンチ、コンポートなどには種を取り除いたものもあります。ただし加工品には香料や着色料などが使われていることもあるため、子どもに食べさせる際は、年齢や体調など十分考慮して与えるようにしましょう◎
さくらんぼの種から発芽することも
さくらんぼの種を植えても発芽する可能性は極めて低いのですが、その中でも発芽率を高める方法があります。さくらんぼの種についたヌメリを綺麗に水で洗い流した後、水に入ったカップに入れて1日そのまま放置します。1日経過してカップを見ると、浮く種と沈む種に分かれます。浮いた種はほぼ発芽しないので取り除きます。発芽率を上げるためには、気温を低くして湿度を高くさせてください。また、3月以降に種の外側に付いている硬い殻を割ってあげると、発芽する可能性が高まります。
まとめ
今回は、種なしさくらんぼと種の上手な取り出し方について紹介しました。現状、種なしのさくらんぼ品種は存在していませんが、近い将来開発される可能性はあります!「さくらんぼは好きだけど、種を出すのが面倒」という人も、今後もっと食べやすくなるかもしれませんね◎さくらんぼの種を出すのは確かに少々手間ですが、爪楊枝やストローなど身近なアイテムを使って、簡単に取り出す方法もあります。ぜひこれらの方法を活用して、種出しも含めて旬のさくらんぼを楽しんでくださいね♪