スーパーなどで、粒が小さいブドウを見たことがある方も多いですよね。巨峰やマスカットなどの品種はブドウの中でも有名ですが、粒が小さなブドウは何という名前なのでしょうか。この記事では、小さいブドウの名前は何なのか、味や旬の時期などを解説します。
小さいブドウの名前は?
小さいブドウの名前は「デラウェア」といいます。
種無しブドウの定番品種で、価格も手頃です。ご家庭で食べる機会も多いのではないでしょうか。また、デラウエアに似ている品種で「キングデラ」というブドウがあります。デラウエアと見た目は似ていますが、デラウエアより粒が大きい別品種です。
小さいぶどうの代表品種「デラウェア」の特徴をチェック!
ここからは、小さいブドウ「デラウェア」の味や旬の時期などの特徴をご紹介します。
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※2023年5~2024年8月のぶどうの売上データをもとに作成デラウェアの味
デラウェアは強い甘みと程よい酸味が特徴です。
小粒ですが果汁も豊富で、しっかりとブドウの味を感じられる品種です。種が無いので、小さなお子さんでも安心して食べられるでしょう。
デラウェアの旬の時期
デラウェアの旬の時期は、7月から8月です。
ハウス栽培されたデラウェアは4月中旬から出回りますが、露地栽培のものは7月頃から出回ります。市場に最も多く流通する時期は7月から8月頃です。
デラウェアの主な産地である山形県では、9月頃まで楽しめるといわれています。
デラウェアの主な産地
デラウェアの主な産地は山形県です。他にも山梨県や大阪府などでも栽培されています。
山形県はデラウェアを始め、さまざまなブドウの名産地でもあります。ブドウの生産量は全国第3位です。
ちなみに、意外かもしれませんが大阪府もデラウェアの名産地です。なぜ大阪でデラウエアの栽培が盛んにおこなわれているのか。それは大阪に台風が来る時期と関係があります。デラウエアは8月頃に収穫が終わるので、台風の被害に遭いやすい9月を避けることができます。台風の影響を比較的受けにくいことから、大阪での作付面積が増えていったそうです。
デラウェア栽培の歴史
デラウェアの原産国はアメリカです。原産地であるアメリカのデラウェア州からその名前がつけられました。
日本にデラウェアがやってきたのは明治時代だといわれています。当時からブドウの名産地だった山形県は、デラウェアの栽培が始まってから更にブドウの栽培が盛んになったそうです。大正時代にはお米よりもブドウのほうが高い金額で販売されることもあり、ブドウは山形を代表する果物となりました。
デラウェアのおすすめの食べ方は?
では、デラウェアはどのように食べるのがおすすめなのでしょうか。デラウェアの食べ方やアレンジレシピをご紹介します。
洗い方
水を入れたボウルにデラウェアを入れ、軽くゆすりながら洗いましょう。
ブドウはデリケートな果物なので、強い水流で洗うと房から実が外れることがあります。ボウルの中で軽くゆすって洗うようにしましょう。2〜3回程水を変えれば、汚れを取り除くことができます。
おすすめの食べ方
デラウェアは、皮ごと食べるのがおすすめです。
デラウエアは皮が薄く、皮ごと食べやすい品種です。また、デラウェアの皮にはアントシアニンというポリフェノールの一種や、肌を若々しく保つ効果のあるレスベラトロールが含まれています。皮ごと食べれば栄養をしっかりと摂取できるでしょう。
とはいえやはり皮が気になる…という場合は、きれいに皮を剥きたいですよね。皮を剥く方法をご紹介します。
①まな板を2つ用意する
②まな板の上に房から外したデラウェアの粒を並べる
②もう1つのまな板を上から被せ、力を加えながらくるくると転がす
こうすると、きれいに皮を剥くことができます。ぜひ試してみてくださいね。
食べきれないときはジャムやスムージーに
たくさんのデラウェアがあり、食べきれない場合はジャムやスムージーにするのがおすすめです。
先ほどご紹介したきれいに皮を剥く方法を実践すれば、一度に大量のデラウェアの皮を剥くことができます。皮を剥けば調理もしやすくなるので、ジャムやスムージーにアレンジして最後まで美味しく食べられるでしょう。
デラウェアの保存方法は?
デラウェアを購入したら、どのように保存すれば良いのでしょうか。保存方法や、長期保存したいときの方法などをご紹介します。
保存方法と日持ち
デラウエアのような小さいブドウは、房ごと保存するようにしましょう。
購入してからすぐに保存する場合は、洗わずにキッチンペーパーで包み、保存容器に入れて冷蔵庫で保存しましょう。3日〜5日ほど日持ちします。
2日〜3日で食べきるなら、常温での保存も可能です。新聞紙で房ごと包み、冷暗所に置いておきましょう。
冷凍保存しても美味しく食べられる
冷凍保存すれば、長い期間デラウェアを楽しめます。
まず、デラウェアを水洗いし、キッチンペーパーで水気をとります。水気をとったら房ごとラップで包み、保存袋に入れて冷凍保存しましょう。2週間〜3週間ほど日持ちします。
デラウェアのカロリーや栄養素は?
果物を食べるときに気になるのは、そのカロリー。食べ過ぎは注意です。
また、カロリーが高くても栄養素が多ければ、食べる「言い訳」が用意できるので、同じく気になりますよね?!
ここでは、それぞれについてご紹介します!
カロリーと糖質
デラウェア1粒あたりのカロリーは約0.7kcalで、糖質は約0.2gです。
1房あたり100粒の実がついているとすると、丸ごと食べた場合のカロリーは70kcalほど、糖質は20gほどになります。カロリーはそれほど高いわけではありませんが、糖質はやや多めであるといえそうですね。
主な栄養素と効能
デラウェアには、ブドウ糖やアントシアニンなどの栄養が含まれています。
糖の中で最も早く吸収され、エネルギー源となるのがブドウ糖です。ブドウ糖は、脳のエネルギーとして利用されます。そのため、集中力が欲しいときなどはデラウェアをに食べるのもおすすめと効果的ですよ。
アントシアニンはデラウェアの皮の部分に含まれるポリフェノールの一種で、抗酸化作用や目の疲れに効果があるといわれています。呼吸によって取り込む酸素の一部からつくられる「活性酸素」は、老化や生活習慣病の原因となる物質。この活性酸素の働きを抑えるのがアントシアニンのような「抗酸化物質」なのです。アントシアニンを摂取したい場合は、デラウェアを皮ごと食べてくださいね。
デラウェアは何歳から食べられる?赤ちゃんもOK?
デラウェアは、離乳食初期の生後5ヶ月〜6ヶ月くらいから食べられます。
ただし、赤ちゃんに食べさせるには、実を喉に詰まらせないようにするなど配慮しなければいけません。時期別の赤ちゃんへの食べさせ方を、以下にご紹介します。
離乳食初期(生後5ヶ月〜6ヶ月)
果汁のみ、もしくは潰したり裏ごししたりしたものを、加熱し、白湯で薄めたりして食べさせましょう。
離乳食中期(生後7ヶ月~8ヶ月)
のどに詰まらせないように細かく刻んだり、潰したりして食べさせましょう。生のままでも大丈夫ですが、食べ慣れていない場合は加熱すると安心です。生で食べさせる時は、特に清潔や調理器具を使いましょう。
離乳食後期~完了期(生後9ヶ月~12ヶ月)
なるべく小さくカットして食べさせましょう。
まとめ
スーパーでよく見かける小さいブドウはデラウェアという名前です。小粒ながらも甘みが強く、程よい酸味も楽しめます。旬の時期は7月から8月頃です。
食べる時は水洗いし、皮ごと食べるのがおすすめです。デラウェアにはブドウ糖やアントシアニンなどの栄養も含まれているので、皮ごと食べればしっかりと栄養を摂取することができます。
小粒でもブドウらしい味わいが楽しめるデラウェアを、旬の時期にぜひ食べてみてくださいね。