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さくらんぼの木を剪定するタイミングは?剪定時期や年数ごとのポイントも紹介

さくらんぼの木を剪定するタイミングは?剪定時期や年数ごとのポイントも紹介

さくらんぼの木を剪定せずに放置していると、害虫が付いたり、大きくなりすぎてしまいます。しかし無駄に剪定しすぎると切口が枯れやすくなるため、気になったからとむやみやたらと剪定するのはおすすめできません。今回は、さくらんぼの木の剪定時期や年数ごとのポイントについてご紹介します。


さくらんぼの木を剪定するタイミングは?

さくらんぼの木は、適切な季節に剪定することで、害虫を寄せ付けず実がつきやすくなります。頻度としては年3回、時期は2月、5月、7月頃に行うのが理想的です。この3回の剪定には時期ごとにそれぞれ違った目的があり、将来的にたくさんの美味しいさくらんぼが実る、元気な木へと育てるために必要な作業です。

剪定することで美味しい実がたくさんなる

枝木が伸びすぎると葉が生い茂り、光を通さなくなります。さくらんぼの糖度や色付きには日光が欠かせないので、このような状態では美味しいさくらんぼは育ちません。また、枝木が生い茂ると湿気がたまりやすくなり、病害虫を増やしてしまう恐れがあります。病害虫はさくらんぼにとって大敵であり、最悪木を枯らす可能性もあります。

時期ごとに異なる剪定のポイント

さくらんぼの剪定は2月、5月、7月の年3回に分けて実施します。5年目までの剪定は木を育てるために行いますが、成木に対しては果実に十分な栄養を届けることを目的として行います。ここからは、時期ごとに異なる剪定の目的とポイントについて見ていきましょう!

2月の剪定のポイント

寒さが厳しくなる冬場は成長が止まり休眠の状態になります。休眠状態に行う剪定は最適と言えますが、12月頃に剪定を行うと、切口が乾燥し枝や木が枯れやすくなります。そのため、春に向け暖かくなる2月中旬頃に剪定を行うことがベストです。2月に行う剪定方法は、乾燥を防ぐために切口が小さくなるように剪定します。不要な枝を取り除き、日当たりや通気をよくする透かし剪定を行います。主となる枝の後ろに生えている枝を、間引き切り詰めすると、まんべんなく日光が当たるようになります。

5月の剪定のポイント

春先になると、新たに伸びてきた枝「新梢(しんしょう)」を切り落とします。新梢をそのままにしていると、果実の成長に必要な栄養を吸い取ってしまいます。特に5年目以降の木で実がなっている場合、この時期の剪定を怠ると日光が十分に当たらず、収穫量や品質に悪影響をもたらします。

7月の剪定のポイント

7月に行う剪定は、木の大きさや高さの調整を行います。木が大きくなりすぎると、木の成長のために栄養が取られ、さくらんぼの実が大きくなれません。2月に行う剪定とは違い、暖かいこの時期は乾燥を心配する必要がないため、太い枝の剪定を行います。この時期も間引きや新梢の剪定を行いながら、伸びすぎた枝を切り詰めます。

年数でチェック!剪定する枝の違い

さくらんぼの剪定は、育成年数に合わせて最適なやり方で行うことが大切◎幼木は成木より生長力がないため、剪定しすぎると逆に枯れてしまう可能性もあります。ここでは、育成年数ごとの剪定方法について、詳しく見ていきましょう!

1年目のさくらんぼ

1年目のさくらんぼは、長い枝を短くする「切り戻し」剪定を行います。主幹が60㎝~80㎝の長さになるように切ります。せっかく順調に育っている「主幹」を切ってしまうのに抵抗を感じる人もいるかもしれませんが、果実のつきやすい樹形にするためにも、主幹は短く剪定しましょう。

2~5年目のさくらんぼ

2、3年目のさくらんぼの木は、枝から真上に伸びている「徒長枝」や左右に生えている「かんぬき枝」などの不要な枝を切り落とします。4、5年目は、主幹や若い枝を残して、曲がった古い枝を切り落とします。

6年目以降のさくらんぼ

5年目までの剪定は、木を育てることが目的でしたが、6年目からは果実に十分な栄養を届けるために行います。6年以降の剪定では根本から枝を切り落とし、新しく伸びた新芽は伸ばすようにします。

さくらんぼの木を大きくしすぎない剪定方法

庭の広さの関係などで、さくらんぼの木をできるだけコンパクトに育てたい場合もありますよね。さくらんぼの木を成長させすぎないためには、新梢を摘み取り、大きくなりすぎないように剪定します。

新梢を摘み取る

5月中旬を過ぎると、新梢の生育が盛んになります。新梢(しんしょう)とは、今年伸びた枝のことです。新しく伸びた枝を切り落とし、大きく成長しないようにコントロールします。

強剪定でバッサリ切る

さくらんぼは、背が高くなる高木性の樹木です。放置し続けると、どんどん大きく成長してしまいます。基本的には、幼木の頃からこまめに剪定してコントロールしますが、大きくなってしまった場合は強剪定を行います。強剪定を行う適切な時期は7月です。一度に強剪定をおこなうと、木が弱り枯れる可能性があるため、本来切り落としたい部分より20㎝~30㎝上の部分を残して切ります。3年くらいかけて枝抜きや、すかし剪定を繰り返して小さく仕立てます。

まとめ

さくらんぼの栽培は難しいといわれる原因の1つは、育成年数や毎年の剪定が関係しています。しかし手がかかるからこそ、育てがいがあるといえます。さくらんぼは育成が成功すれば、初夏には甘酸っぱい果実を思う存分楽しむことができ、家庭菜園にもおすすめの果樹です。自分で育てたさくらんぼを収穫する喜びは格別ですので、少しでも興味がある人はぜひチャレンジしてみてくださいね♪