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ラフランスとはどんな洋梨?特徴や旬の時期、由来について解説!

ラフランスとはどんな洋梨?特徴や旬の時期、由来について解説!

「洋梨とラフランスは同じ果物?」と思っている人も、少なくありませんよね。実はラフランスとは洋梨の品種の1つで、洋梨=ラフランスというわけではないんです。

今回は、そんなラフランスの特徴について紹介します。ラフランスとは一体どんな洋梨なのか、他の品種との違いも合わせて詳しく解説するので、ぜひ参考にしてくださいね◎

ラフランスとは?

日本ではまだまだ希少で、リッチなイメージのある洋梨ですが、ラフランスはその中で最も生産量が多く人気の品種です。

そんなラフランスにはどんな特徴があるのか、気になりますよね。まずはラフランスの味や産地などの特徴について、詳しくみていきましょう!

特徴

ラフランスはサビの多い黄緑色の果皮に、大きく膨らんだお尻が特徴的。やや不格好な見た目をしていますが、その味わいはとても上品で、濃厚な甘みの中に爽やかな酸味を感じます。口当たりは非常に滑らかで、舌の上でとろけるような食感を兼ね備えています。

その柔らかでクリーミーな果肉の特性から、別名「バター・ペアー」とも呼ばれ、原産国のフランスをはじめとする様々な国で人気を集めています。

主な産地

ラフランスの原産地はフランスで、1864年に発見されました。その上質な味わいから「我が国を代表する果物だ」と讃える意味合いを込め、「ラフランス」と名づけられました。

しかし、ラフランスは雨風の影響を受けやすく、栽培が非常に難しい果物です。フランスの気候はラフランスの栽培に適さず、絶滅する寸前に日本へと苗が持ち込まれました。

日本におけるラフランスの産地といえば、山形県が有名です。山形県は昼夜の寒暖差が激しく、ラフランスの生育に重要な梅雨の降雨量が少ない気候に恵まれています。ラフランスを含む西洋梨の生産量は山形県が1万8,200tで、全国シェアの約7割を占めています。

ラフランスは現在、日本だけで栽培されており、中でもトップの生産量を誇る山形県は、世界的に見ても貴重なラフランスの名産地といえるでしょう。

旬の時期

ラフランスは洋梨の中でも晩生で、収穫は10月中旬から下旬にかけて行われます。また気温が低い年には、比較的早く成熟します。ラフランスを含む洋梨は追熟が必要な果物なので、収穫された後一定の貯蔵期間を経てから出荷されます。

ラフランスは収穫後、2週間ほどかけて追熟され、11月上旬に最も食べ頃の旬を迎えます。スーパーなどには、11月上旬から12月頃まで出回っています。

歴史

ラフランスが日本に渡ったのは、明治36年頃といわれています。しかし当時は食用としての需要はほとんどなく、すでに日本で栽培されていた「バートレット」の受粉用として導入されました。

しかし後に国内でも洋梨栽培の技術が安定し、生食文化が広まるにつれラフランスの美味しさが見直されはじめます。そして昭和60年代には、生食用のラフランスが脚光を浴び、現在では国内で最も多く栽培される洋梨品種となりました。

値段

日本では限られた産地でしか栽培されていないラフランスは、ちょっとした高級品。スーパーでは、1個当たり200円前後の価格で販売されています。

また贈答品としても人気が高い良質なラフランスは、3kg(6〜8玉入り)あたり4,000円から5,000円が相場です。

他の品種とどこが違うの?

ラフランスは「洋梨の最高峰」と呼ばれ、味、香り、食感に優れた品種です。同じフランスで誕生した「オーロラ」や「マルゲリット・マリーラ」などの品種には、ラフランスに似た味わいや見た目の特徴を持つものもあります。

しかし、ラフランス特有の上品な香りや滑らかなくちどけは、他の品種にはない魅力です。特に、山形県産ラフランスは旬を迎えると甘みが凝縮され、コクのある味わいを楽しめます。果肉は緻密で果汁をたっぷりと含み、ラフランス本来の魅力を存分に堪能できますよ◎

ラフランスの美味しい食べ方・調理方法は?

ここからは、ラフランスの美味しい食べ方について紹介します。ちょっと変わった形のラフランスには、皮の剥き方や切り方にポイントがあります。

生食以外にも、お菓子作りなどの材料としても優秀なラフランス。その魅力を余さず堪能するためにも、美味しい食べ方や調理方法についてしっかりとおさえておきましょう◎

完熟したラフランスはよく冷やしてくし切りに

完熟したラフランスは、やっぱり生食がおすすめ!最もオーソドックスな食べ方は、くし切りです。ラフランスを上手にくし切りにする手順は、以下の通りです。

  1. まずは皮の表面をよく洗い、水気を取ります
  2. 皮を剥く前に実を縦4等分に切ります
  3. 真ん中の軸の部分をリンゴのようにそぎ取ります
  4. 食べやすい大きさまでカットします
  5. 最後に皮を薄く剥いて完成です

くし切りにしたラフランスは、果汁で手が汚れてしまうためフォークで頂きます。また食べる2~3時間前に冷蔵庫でよく冷やしておくと、果肉が引き締まり、甘みがより引き立ちますよ。

手が汚れないおすすめの食べ方

くし切りでも美味しく食べられるラフランスですが、もっと簡単に、手を汚さず食べる方法もあります。

まずは皮の表面をしっかりと洗い、水気を取っておきます。あとは実を縦半分にカットし軸の部分をくり抜いたら、スプーンで掬って食べます。

この方法なら手が汚れることもなく、手軽に食べることができます◎食べ進めるにつれ、器代わりになっている皮を破いてしまわないように注意してくださいね。

ラフランスは調理しても美味しい

完熟したラフランスは生で食べるのが最もおすすめですが、未熟なものや小ぶりなものは、お菓子にアレンジしても美味しく食べられますよ◎

中でもおすすめは「コンポート」です。カットしたラフランスと砂糖、水を鍋で煮込むだけで簡単に作れます。お好みでレモン汁やブランデーを加えても、美味しく仕上がりますよ!

ラフランスのコンポートはそのまま食べても良し、ヨーグルトやトーストにかけても良し。またパイやケーキの材料としても使えて、とても便利ですよ。

まとめ

今回は洋梨の人気品種、ラフランスの特徴について紹介しました。ラフランスはフランスで生まれ、明治時代に日本へ渡ってきた洋梨です。現在では国内で最も多く栽培される洋梨となり、その味わいや食感は「洋梨の最高峰」と呼ばれ人気を集めています。旬の時期には、甘くてとろける完熟したラフランスをぜひ味わってみてくださいね◎

ラフランスの一大産地である山形県に拠点を置くJAさがえ西村山では、県内で採れた甘くて美味しいラフランスを旬の時期に合わせてお届けしています。名産地で育った旬のラフランスは、ご家庭用はもちろん、ご近所さんへのちょっとした贈り物や、お呼ばれされた際の手土産にぴったりな一品です。気になる人は、ぜひJAさがえ西村山の公式サイトをチェックしてくださいね!