ラフランスは甘くてジューシーな洋梨の代表品種で、多くの人に愛されています。しかし、あまり食べ慣れていないと、選び方や保存方法などが分からず、せっかくの美味しさを存分に楽しめないことも。
そこで今回は、美味しいラフランスの選び方や保存方法について紹介します。また、おすすめの食べ方や購入方法など、旬のラフランスの魅力を余すことなく堪能するための情報も合わせてお届けしますので、ぜひ最後までチェックしてくださいね◎
ラフランスとはどんな洋梨?
まずは、ラフランスとはどんな洋梨なのか、特徴や栄養成分について見ていきましょう!
ラフランスの特徴
ラフランスとは、日本で人気の洋梨の品種です。ラフランスは明治36年にフランスから日本に渡り、ラフランスの名産地で生産量トップを誇る山形県に入ってきたといわれています。
ラフランスは10月上旬頃に収穫され、11月頃から12月頃市場に出回ります。特徴は、ゴツゴツとした見た目に反した、果汁たっぷりのなめらかな口当たりと酸味・甘さのバランスの良さ。見た目と味のギャップを感じつつも、その繊細な味わいが病みつきになる人も多いそうです。
ラフランスに含まれる栄養成分
ラフランスは美味しいだけでなく、食物繊維やカリウムなど、体を健康に保つうえで欠かせない栄養素が豊富に含まれています。
食物繊維は消化酵素で消化されずに大腸まで届き、整腸作用をはじめさまざまな好影響をもたらす成分です。便秘解消のほか、生活習慣病の予防効果も期待される食物繊維は、日本人に不足しがちな栄養素であるため、積極的な摂取が推奨されています。
カリウムは体に必須のミネラルの一つです。同じくナトリウムとバランスを取り合って働いているため、体内に増えすぎたナトリウムを体外に排出する作用があります。ご存知の通り、ナトリウムは食塩の主成分。つまりカリウムは塩分の摂り過ぎを調節し、高血圧や塩分の取りすぎによるむくみの解消が期待できる栄養素なのです。
また、むし歯の原因にならない糖質の一種「ソルビトール」や、疲労の軽減や肌のターンオーバー促進に働くアミノ酸「アスパラギン酸」、抗酸化作用のある「ポリフェノール」など健康や美容への効果が期待できる成分が含まれています。
美味しいラフランスの選び方
ラフランスは、りんごやみかんに比べるとマイナーな果物で、どれが美味しいのか選ぶのは難しそうですよね。そんなときに役立つ、食べ頃の美味しいラフランスを選ぶポイントを紹介します。
スーパーなどの店頭で美味しいラフランスを選ぶために、注目すべきポイントは以下の通りです。
- お尻にふっくらとして丸みがある
- ずっしりと重みがある
- 軸の周りが柔らかくシワがある
- 甘い香りがしている
洋梨は熟すにつれて緑色から黄色みを帯びてくる品種が多いのですが、ラフランスは熟してもあまり黄色くなりません。そのため、食べ頃のラフランスを見分けるには、形や重さに注目することが大切です。また、軸の周りのシワや触感、漂う甘い香りで判断すると、甘くて美味しいラフランスを選び取ることができるでしょう。
昨年のラ・フランス人気ランキング
※2023年9月~11月売上データラフランスの適切な保存方法
美味しいラフランスを手に入れた際は、適切な保存方法もおさえておきましょう。
ラフランスは、収穫してから一定期間置いて完熟させる「追熟」をしなければ甘く美味しくなりません。そして、適切な保存方法は完熟前か完熟後かで異なります。
完熟前のラフランスを追熟するには【常温保存】、完熟後のものは【冷蔵保存】するのが適切な方法です。冷蔵保存する際は水分の蒸発を防止するため、新聞紙などでくるんでからビニール袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。
なお、完熟前のラフランスを日持ちさせたい場合は完、冷蔵保存しておくことで追熟を遅らせることができます。
ラフランスの美味しい食べ方
ここからは、ラフランスの美味しい食べ方を紹介します。そのまま食べるもよし、アレンジするもよし、ぜひ色んな食べ方でラフランスの美味しさを堪能してください!
まずはそのままの美味しさを楽しむ
旬のラフランスを手に入れた際は、ぜひそのままの美味しさを楽しんでください。ラフランスは濃厚な甘みの中にさっぱりとした酸味が感じられ、口いっぱいに爽やかな香りが広がります。まずは、このラフランスならではの味わいを存分に堪能しましょう!
ラフランスの基本的な切り方は、以下を参考にしてくださいね。
- ラフランスを縦半分に切ります
- さらに半分に切って4等分にします
- 種のある中心部分を取り除きます
- 包丁で皮を剥きます
ラフランスは水分が多く柔らかいため、芯を除いてから皮を剥くとやりやすいですよ。皮を剥く際は、りんごの皮剥きの要領で薄く剥きます。ただし、ラフランスはりんごほど硬くないので、強く持ちすぎないように注意しましょう。
また、食べる2〜3時間前に冷蔵庫で冷やしておくと、果肉がぎゅっと引き締まり、さらに美味しくいただけますよ◎
アレンジしても美味しい
旬のラフランスはアレンジする必要のないほど美味しいのですが、ひと手間加えていつもと違ったおいしさを味わってみるのもおすすめです。
ラフランスを普通に食べるのに飽きてしまったら、アレンジレシピを試してみてください。まずは、ヨーグルトやアイスのトッピングや、ケーキづくりに利用できる「コンポート」はいかがでしょうか?材料はラフランスと砂糖、水、レモン汁のみ。鍋でコトコト煮込むか、電子レンジで様子を見ながら加熱し、好みの柔らかさになれば完成です!
また、デザートで食べるイメージのラフランスをおつまみに活用するのもおすすめです。生ハムとラフランスのカルパッチョは、お皿にラフランスと生ハムを並べてオリーブオイル、レモン汁、塩こしょうで味を整えるだけととっても簡単。彩りもよくおもてなしにもぴったりですよ◎
ラフランスはスイーツからおつまみまで、幅広くアレンジできるのも魅力です。「そのまま味わうのが一番美味しい!」という方も、ぜひ一度試してみてくださいね!
美味しいラフランスはどこで購入できる?
美味しいラフランスを購入するには、産地直送の通販サイトがおすすめです。JAさがえ西村山では、ラフランスの一大産地である山形県で採れた美味しいラフランスを、旬の時期に合わせてお届けしています。
山形県産ラフランスは豊かな自然の中で大切に育てられ、果汁たっぷりのとろけるような食感に仕上がっています。また、昼夜の寒暖差が激しい山形県ならではの気候はラフランスに糖分を蓄えさせ、旬を迎えると凝縮されたコクのある甘みを楽しめます。
ご家庭用はもちろん、ご近所さんへのちょっとした贈り物や、お呼ばれされた際の手土産にぴったりな、山形県産ラフランス。気になる人は、ぜひJAさがえ西村山の公式サイトをチェックしてくださいね◎
まとめ
今回は、ラフランスの選び方や保存方法などを紹介しました。
美味しいラフランスを選ぶときに注目したいのは、お尻の形や重さ、軸の周りのシワ、香りに着目してみましょう。ラフランスを美味しく味わうには、保存方法もポイントの一つ。完熟前か完熟後かで、適切な保存方法を選択することが重要です。
ラフランスは、そのまま食べるのはもちろん、アレンジ次第で色んな楽しみ方ができるうえ、健康や美容に良い栄養成分も含まれています。秋の味覚ラフランスを、ぜひ存分に楽しんでくださいね◎