夏に旬を迎える人気の果物、桃。ひと口食べれば、爽やかな甘みとたっぷりの果汁が口いっぱいに広がります。 今回は、そんな桃の美味しい食べ方について紹介します。美味しい桃の選び方や正しい保存方法、食べきれないときに役立つ大量消費レシピなど、桃の美味しさを最大限に堪能するポイントが満載なので、ぜひ最後までチェックしてくださいね◎
美味しい桃の選び方
美味しい桃を味わうためには、まず店頭で美味しい桃を選ぶことが大切。形や色など、見た目で判断できる美味しい桃の特徴をおさえておきましょう!
【ポイント1:形】左右対称
最初に注目したいポイントは、桃の形。桃には縫合線と呼ばれる割れ目がありますが、この縫合線を中心に形が左右対称のものを選ぶのがおすすめです。またこの縫合線の割れ目は、深いものよりも浅いものの方が、甘みが強いといわれています。 さらに実が全体的にふっくらとしていて丸みがあれば、甘くて美味しい桃である可能性が高いです。
【ポイント2:色】赤みが強く鮮やか
桃といえば、淡いピンク色をイメージする人が多いですよね。しかし美味しい桃は、ピンク色よりも赤みが強い、鮮やかな紅色をしています。またお尻の部分を確認して、青みがかっていない、クリーム色の桃を選ぶと良いでしょう。
【ポイント3:模様】皮の表面に白い斑点
桃の皮の表面には、よく見ると白い斑点のようなものが付いています。この斑点は果点といって、糖度の高い桃に現れやすい傾向にあります。しかし果点だけでは美味しい桃かどうか判断するのは難しいので、形や色みが同じ程度の桃を比較する際に、果点の多さで選ぶのがおすすめです。
桃を美味しく味わう食べ方
せっかく美味しい桃を選んでも、食べ方を失敗してしまっては台無しです。美味しい桃は食べ頃を見極めて、最も美味しい状態で味わいたいですよね。 ここからは知らないと損する、桃を美味しく食べるためのコツや注意点について紹介します!
追熟することで柔らかさと甘みが増す
スーパーなどで購入した桃は硬いと感じることもありますよね。そんなときは、すぐに食べずに常温で数日置いてから食べるのがおすすめ。まだ完熟していない、硬い果物を常温で数日置き、柔らかさと甘みを引き出すことを追熟といいます。 桃を追熟させるときは、新聞紙などで優しく包み、涼しい場所に置いておきます。桃は高温と多湿に弱い果物なので、温度や湿気には注意してくださいね。 常温で置いた桃の実は少しずつ熟していきます。軽く触ってみて、柔らかみを感じれば食べ頃です!
食べる1~2時間前から冷蔵庫で冷やす
購入した桃は、常温で追熟させることでより美味しくなりますが、食べる直前には少し冷やすのがおすすめです。追熟で完熟させた桃は、食べる1~2時間前に冷蔵庫に入れて冷やすことで実が引き締まり、皮も剥きやすくなります。 ただし桃は冷やしすぎると味が落ちるといわれているので、冷やしすぎには注意しましょう。
ヘタ側から食べる
桃は、場所によって糖度が異なることを知らない人も多いはず。桃はお尻側からヘタ側にかけて順番に熟していきます。そのため桃の一番甘い場所は、お尻ということになります。 この場所による糖度の違いを意識して、桃を食べる際はぜひヘタ側から食べてみてください。そうすることで、最後まで桃の甘みを堪能でき、食べ終わった後も口の中に甘みが残り続けますよ。
熟した桃は早めに食べきる
完熟した桃はあまり日持ちしないので、できるだけ早めに食べきるようにしましょう!目安としては2~3日以内。新聞紙などで包んでからポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存するのがおすすめです。
桃の大量消費レシピ
桃がどうしても食べきれそうにないときは、アレンジして大量消費するのもありです!もちろん、生でそのまま食べるのが最もおすすめですが、桃は調理しても美味しく食べられるんです。 桃の消費に困っている人はぜひ参考にしてくださいね。
桃のコンポート
お菓子作り初心者でも作りやすい、桃のコンポート。桃本来の香りとまったりとした甘さが楽しめ、アイスやヨーグルトにかけても美味しく頂けます。 またコンポートは日持ちするので、桃の大量消費にはぴったりのレシピです。
材料
- 桃:2個
- 水:300~400ml
- グラニュー糖:50~80g(お好みで調整)
- レモン汁:大さじ1~2
- 白ワイン:50ml(なくても可、加えると上品な風味に)
作り方
- 桃はよく洗い、産毛を落とします。桃の割れ目に包丁を入れ、ぐるりと1周させて半分に切り、種をスプーンでくり抜きます。
- 鍋に水、グラニュー糖、レモン汁、白ワインを入れて火にかけ、沸騰させます。
- 沸騰したら弱火にし、桃を皮を下にして鍋に入れます。5分ほど煮たら裏返し、さらに5分煮ます(合計10分程度)。
- 火を止めて粗熱を取り、皮を手でむきます。皮はつるんと簡単に剥けます。
- シロップごと容器に移し、冷蔵庫で冷やして完成です。冷やすとより甘みが増します。
桃の寒天ゼリー
子供も喜ぶ寒天ゼリーに、桃を加える簡単レシピ。つるっとした食感で、いくらでも食べられそうです!また通常レシピの水をスポーツドリンクに変えると、塩分補給もでき味わいもよりさっぱりするのでぜひ試してみてくださいね。
材料
- 桃:1個(約250g)
- レモン汁:大さじ1
- 水:300cc
- 粉寒天:2g
- 砂糖:40g
作り方
- 桃は種に沿って1周切り込みを入れ、両手で包み、くるっとひねって種を外します。
- 4等分にして皮をむき、一口大に切ります。
- ボウルに桃とレモン汁を入れて混ぜ、カップに等分に分けて入れます。
- 鍋に水と粉寒天を入れてよく混ぜ、中火で加熱する。沸騰したら弱火にして、混ぜながら1分加熱します。
- 砂糖を加えて溶かし、火から下ろして粗熱を取ります。
- 3の寒天液をカップに等分に流し入れ、冷蔵庫で30分以上冷やし固めます。
- お好みでセルフィーユを飾って完成です。
桃のフローズンシャーベット
暑い夏に嬉しい冷たいデザート、桃のフローズンシャーベット。フードプロセッサーがあれば簡単に作れるので、食欲がないときの朝食としてもおすすめです。レモン汁を加えるとより桃の甘みが引き立ち、香りはぐっと爽やかになりますよ。
材料
- 桃:2個
- 砂糖:50g
- レモン果汁:大さじ1
作り方
- 桃は皮と種を除き、適当な大きさにカットします。
- ミキサーやフードプロセッサーに桃を入れて撹拌し、ピューレ状にします。
- 砂糖とレモン果汁を加えてさらによく混ぜます。
- 混ぜたものをバットや保存容器に移し、冷凍庫で凍らせます。
- 凍ってきたら途中で何度かフォークなどでかき混ぜると、シャリシャリとした食感になります。
- 3~4時間ほどで全体が固まったら完成です。
まとめ
今回は、桃の美味しい食べ方について紹介しました。 スーパーなどで購入した桃は、完熟する前に収穫されているので、食べ頃ではない場合も。そんなときは、この記事で紹介した追熟を試してみてくださいね。 食べ方のポイントを意識して、自宅でも柔らかく甘い完熟桃を存分に味わいましょう!
JAさがえ西村山では、甘くてみずみずしい桃を旬の時期に合わせてお届けしています。周囲を高い山々に囲まれた寒河江西村山地区の桃は、豊かな自然と昼夜の寒暖差の中でじっくりと栄養を蓄え、1個1個に甘みが詰まっています。産地自慢の高品質な桃を逃さずゲットしたい人は、ぜひJAさがえ西村山の公式サイトをチェックしてくださいね!
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さくらんぼや桃、りんごなどのフルーツをはじめ、日本で有数の「米どころ」としても知られる山形県さがえ西村山地区。豊かで寒暖差のある自然環境と生産者のたしかな技術によって、「さくらんぼの王様」といわれる佐藤錦など、四季折々の美味しい食べ物を全国にお届けしています。
そんなさがえ西村山地区に拠点を置き、山形県の中央エリアを管轄するJAさがえ西村山では、2023年より「環境にやさしい栽培技術」と「省力化に資する先端技術等」を取り入れた「グリーンな栽培体系」を目指し、新たな取り組みをスタートしています。
気候変動問題が世界中のイシューとなる中で、全国の生産者にはカーボンニュートラルの実現に向けて化学肥料の低減が求められています。(みどりの食糧システム戦略)
とはいえ、化学肥料を減らすと、収入減少の怖さがあり、生産者にとって大きな負担を強いる可能性があります。そこでJAさがえ西村山では、バイオスティミュラントという新しい農業資材に着目し、生産者の負担を軽減する、新しい栽培方法の開発に挑戦しています。
【引用元】バイオスティミュラント 活用による 脱炭素地域づくり協議会

特に、栽培過程で生じる「ゴミ」である食品残渣からバイオスティミュラントを生産することで、「食品から食品」を生む環境負荷の低い栽培を実現し、気候変動に負けない、持続可能な産地を目指しています。
現在、さがえ西村山地区では「さくらんぼ」「桃」「りんご」「米」「なす」の5品目でこの取り組みを実施しているそうです。ぜひ、気候変動問題に果敢に取り組む産地の商品を購入して応援していきましょう!