「あかつき」は、硬い桃の代表格で、日本一生産量の多い品種です。夏になると、スーパーで見かけたことがある人も多いのではないでしょうか?この記事では、日本で最もポピュラーな桃である「あかつき」の特徴や旬の時期、名前の由来など詳しく解説します!
「あかつき」とはどんな桃?

そもそもあかつきとは、どのような桃なのでしょうか?まずは、あかつきの特徴や旬の時期などを紹介します。
特徴
あかつきとは、「白鳳」と「白桃」の交配から生まれた品種です。果汁がたっぷり含まれており、糖度が12度〜14度ほどと高いのが特徴です。果肉はしっかりと硬く、シャキッとした歯ごたえが楽しめるとともに、日持ち性にも優れています。
全国におけるあかつきの栽培面積は1426.6haで、有名品種のひとつである「白鳳」の栽培面積を超え、現在では国内で最も多く生産されています。食味と日持ち性の両方を兼ね備えたあかつきは安定した人気があり、多くの人に親しまれています。
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主な産地
あかつきは全国的に栽培されていますが、主な産地は福島県です。福島県で栽培されている桃の約半数があかつきで、まさに福島を代表する桃といえます。また、令和2年度の農林水産省の調査によると、あかつきの国内栽培面積のうち約52%を福島県が占めています。その他には長野県、山梨県、山形県などでも栽培されています。
旬の時期
あかつきの旬の時期は7月下旬から8月頃です。桃が最も多く出回る時期は7月から8月なので、あかつきは桃のシーズン真っ盛りに旬を迎える品種といえます。旬の始めは山梨県のあかつきが、その後福島県、長野県、山形県のあかつきが出回ります。
山形県は、「桃の産地としてはほぼ北限」といわれており、同じあかつきでも福島県産などに比べやや遅い時期から出回る傾向にあります。
JAさがえ西村山は、県内でも主要な桃の生産地で、あかつきをはじめ、様々な品種を栽培しています。旬の時期には、それぞれの最も美味しいタイミングで、甘みと果汁たっぷりの桃をお届けします。気になる人は、ぜひJAさがえ西村山の公式サイトをチェックしてくださいね!
歴史
あかつきは福島県で生まれた桃です。あかつきの始まりは、今から約70年程前に遡ります。昭和27年に農林省果樹試験場で、白鳳と白桃を交配した苗木が誕生しました。この苗木には「れ−13」という個体番号がつけられ、全国の桃の生産地で育成がスタート。その生産地のひとつが福島県だったのです。
福島県では昭和37年に初めて実をつけた「れ−13」。当初は小さな果実でしたが試行錯誤の結果、1玉あたり200gを超える果実の育成に成功しました。昭和53年には「あかつき」という名前がつけられ、今では桃の主力品種となったのです。
あかつきの名前の由来は2つあるといわれています。1つは、果皮の美しい赤色と、福島の桃の中では早い時期に収穫できることから「夜明け」という意味を込めて「あかつき」と名付けられた説。2つ目は、福島の伝統行事のひとつである「信夫三山暁まいり」に由来しているという説です。
そんなあかつきは現在、福島県の他に山梨県や長野県、山形県などでも盛んに栽培されており、旬の時期になると全国から食べ頃のあかつきが出荷されます。
値段
令和4年度の東京都中央卸売市場のデータによると、あかつきの平均価格は1個あたり602円となっています。桃類の合計が1個あたり728円なので、あかつきは平均より少し安価に手に入るようです。
ただし、桃の値段は等級によって前後します。最高品質の「秀品」になると、あかつきもちょっとした高級品といえる価格帯になりますので、用途と値段のバランスを見て購入しましょう。
「あかつき」と「まどか」の違いは?

あかつきと似ている品種で、「まどか」という品種があります。まどかは、あかつきの実生から育成された桃の品種で、あかつきの生まれ変わりともいわれています。
果肉はあかつきより少し硬めですが、あかつきと同じく豊富な果汁と豊かな甘さが楽しめます。また、大きさはあかつきが平均250~300g、まどかが300~350gと、まどかの方がやや大玉です。旬の時期はあかつきより少し遅い、8月中旬から8月下旬頃です。
あかつきとまどかは、よく似た特徴を持つ桃ですが、食感や大きさに違いがあり、旬の時期も少しずれているため、それぞれ見かけた際はぜひ食べ比べてみてください◎
「あかつき」の美味しい食べ方は?

旬のあかつきを手に入れたら、どうやって食べれば美味しく食べられるのでしょうか。ここでは、あかつきを美味しく食べる方法を紹介します。
食べ頃を見極めてベストなタイミングで食べよう
あかつきを美味しく食べたいなら、やはり食べ頃をしっかりと見極めることが大切です。以下に、あかつきの食べ頃の見分け方を3つ紹介します。
- 果皮全体が赤くきれいに色づいていること
- 触ると弾力があり、少し柔らかいこと
- 甘い香りが強くなること
果皮に緑色の部分がなくなり、全体的にきれいに赤く色づいたら食べ頃です。また、あかつきは果肉が硬いので、追熟しても柔らかくなりにくい品種でもあります。見分け方は難しいですが、購入したときよりも少し柔らかくなり、甘い香りが強くなったら食べ頃といえるでしょう。
硬い桃だからこそ!コンポートにして食べよう
生で食べるだけでなく、あかつきをコンポートにアレンジするのもおすすめです。果肉の硬いあかつきは、調理しても型くずれしにくくコンポートに向いています。硬い桃を柔らかくして食べたいときや、甘みが少なかったときにはコンポートにすると美味しく食べられるでしょう。
暑い夏にぴったり!あかつきの冷製パスタ
冷製パスタにアレンジしても美味しく食べられます。暑い時期にはぴったりです。生ハムやパスタの塩気と、甘いあかつきがよく合います。果肉が硬いので食事に合わせても違和感がなく、サラダのようにさっぱりと食べられるでしょう。
まとめ

あかつきは、日本で最も多く栽培されている桃の定番品種です。少し硬めの果肉で、糖度は12度〜14度ほど。しっかりとした甘さも楽しめます。旬の時期は7月下旬から8月頃で、山梨県産から山形県産と順に出回ります。夏を代表する果物、あかつきを、ぜひ旬の時期に食べてみてくださいね◎
JAさがえ西村山では、甘くてみずみずしい桃を旬の時期に合わせてお届けしています。周囲を高い山々に囲まれた寒河江西村山地区の桃は、豊かな自然と昼夜の寒暖差の中でじっくりと栄養を蓄え、1個1個に甘みが詰まっています。産地自慢の高品質な桃を逃さずゲットしたい人は、ぜひJAさがえ西村山の公式サイトをチェックしてくださいね!
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そんなさがえ西村山地区に拠点を置き、山形県の中央エリアを管轄するJAさがえ西村山では、2023年より「環境にやさしい栽培技術」と「省力化に資する先端技術等」を取り入れた「グリーンな栽培体系」を目指し、新たな取り組みをスタートしています。
気候変動問題が世界中のイシューとなる中で、全国の生産者にはカーボンニュートラルの実現に向けて化学肥料の低減が求められています。(みどりの食糧システム戦略)
とはいえ、化学肥料を減らすと、収入減少の怖さがあり、生産者にとって大きな負担を強いる可能性があります。そこでJAさがえ西村山では、バイオスティミュラントという新しい農業資材に着目し、生産者の負担を軽減する、新しい栽培方法の開発に挑戦しています。
【引用元】バイオスティミュラント 活用による 脱炭素地域づくり協議会

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