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米沢牛はどんな牛肉?米沢牛の特徴や美味しい食べ方などについて解説

米沢牛はどんな牛肉?米沢牛の特徴や美味しい食べ方などについて解説

日本各地にはさまざまなブランド牛が存在します。そのうち松阪牛や神戸ビーフに並ぶ名の知れたブランド牛が米沢牛です。食べたことはないけれど、名前を聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか。

この記事では米沢牛の特徴や他のブランド牛との違い、美味しい食べ方などをご紹介します。

米沢牛とは?

山形県米沢市周辺で育てられる和牛が「米沢牛」ですが、その基準は生産地だけではありません。いくつかの厳しい基準をクリアした牛だけが米沢牛と称することができます。

ここでは米沢牛の特徴や歴史などについて詳しく見ていきましょう。


特徴と生産地

米沢牛の定義は『山形県置賜(おきたま)地域(米沢市、南陽市、長井市、高畠町、川西町、飯豊町、白鷹町、小国町)を生産地とする、出荷時の月齢が32ヶ月以上の黒毛和種』かつ『未経産雌牛』で『公益社団法人日本食肉格付協会による格付けにおいて肉質等級3等級以上のもの』とされています*1。

このような厳しい基準をクリアしたものにのみ「米沢牛購買証明書」が与えられます。

山形県の限られた地域で、時間をかけてじっくり丁寧に育てられる米沢牛は、きめ細かい霜降りと上質の脂が特徴。融点の低い脂は口の中でとろけ、なんともいえない食感を生み出します。また赤身の美味しさも米沢牛の注目ポイント。米沢牛の赤身は脂が溶け込み柔らかく、旨みもたっぷりです。

歴史

置賜地方での牛の飼育は、江戸時代の天和元年(1681年)まで遡ります。当時米沢藩主が南部地方(現在の岩手県)から牛を移入し、農耕や運搬などを目的として飼育したのが始まりだといわれています。

その後、明治8年には米沢牛にとって大きな転機が訪れます。米沢に赴任した英国人教師チャールズ・ヘンリー・ダラス氏が任期を終え、横浜居留地に1頭の米沢牛を持ち帰ったところ、その牛肉を味わった人々が美味しいと絶賛。それがきっかけとなり、米沢牛が全国的に広まりました。

明治中頃になると、米沢市周辺の肉牛の生産が軌道に乗り飼育数も増加。需要の増大により、米沢牛の生産はますます盛んになりました。

こうした経過を辿り1992年には米沢牛の統一基準が定められ、米沢牛はブランド牛としての信頼性を確立しました。

値段

米沢牛の価格の目安は、ステーキでおなじみの部位サーロインで100g当たり2,000〜3,000円前後です。名の知れたブランドだけあって価格も高めですが、切り落としなどは手頃な価格で手に入ることもあります。

切り落としでも米沢牛の美味しさを十分楽しめるので、ぜひ試してくださいね。

他のブランド牛とどこが違うの?

全国各地にはさまざまなブランド牛がありますが、なかでも有名な松阪牛、神戸ビーフについて見てみましょう。


松阪牛

三重県松阪市近郊で飼育された黒毛和種であり、かつ未経産の雌であることが条件のブランド牛が松阪(まつさか)牛。

松阪牛の特徴は美しい霜降りと柔らかい肉質、コクのある香り。特に熱を加えた時の甘く上品な香りは、松阪牛の最大の魅力であるといわれています。

神戸ビーフ

神戸ビーフは「但馬(たじま)牛」のうち、未経産牛・去勢牛であるほか、脂肪交雑(サシ:脂の入り具合)や枝肉格付けなど、他のブランド牛よりも厳しい基準が設けられています。

その最大の特徴は赤身の中にきめ細かく入った融点の低い脂。とろける脂と赤身の旨みが口の中で相まって深いコクを引き出します。

米沢牛の美味しい食べ方・調理方法は?

代表的な食べ方はステーキやすき焼き、しゃぶしゃぶなど。どんな食べ方でも脂ののった部位は脂の旨み、赤身の部位は肉そのものの旨みが感じられます。

ステーキや焼き肉

米沢牛の旨みをシンプルに味わいたいなら、やっぱりステーキや焼き肉で味わってみてください。

味付けは塩だけでも十分。好みでスパイスやわさび醤油、醤油ベースのタレなどで食べても美味しいでしょう。焼きすぎると旨みが溶け出してしまうため、ステーキはミディアムレアがおすすめ。焼き肉は高い温度でサッとあぶって食べてくださいね。

ハンバーグ

米沢牛はハンバーグで味わうのもおすすめです。部位は赤身と脂のバランスがちょうど良い肩ロースなどを使ってみてください。

ガッツリとした肉肉しいハンバーグがお好みなら、米沢牛100%のハンバーグはいかがでしょうか。肉汁たっぷりのジューシーなハンバーグは病みつきになること間違いなしですよ。

置賜風すき焼き

米沢牛の生産地である置賜地方には、通常のすき焼きの作り方とはちょっと違ったすき焼きがあります。

米沢牛の産地ならではの料理を、ぜひ試してください。作り方は以下の通りです。

  1. 鍋に牛脂を溶かす
  2. 野菜や豆腐、しらたきなど牛肉以外の具材を鍋に入れる
  3. 野菜を覆うように牛肉を広げながらのせる
  4. 鍋に割り下(醤油・みりん・砂糖・水)を加える
  5. 牛肉に火が通ったら、生卵につけていただく

まとめ

山形県米沢市周辺で生産されるブランド牛「米沢牛」。米沢牛は数あるブランド牛のなかでも、知名度も美味しさもトップレベルの牛肉です。ステーキや焼き肉のほか、ハンバーグやすき焼きなど、いろいろな料理で米沢牛の美味しさを味わってみてくださいね。