手作りのさくらんぼジャムは、市販のものとはまた違った素朴な味わいが楽しめ、瓶詰めにすれば長期保存も可能◎また自分好みの甘さに調節できるので、甘すぎるのが苦手な人にもおすすめです。今回はさくらんぼジャムのレシピや、作り方のポイントなどをご紹介します。簡単調理で誰でも手軽に作れるので、料理が苦手な人もぜひ参考にしてくださいね♪
基本のさくらんぼジャムのレシピ
まずは、基本的なさくらんぼジャムの作り方をご紹介します。
材料
- さくらんぼ・・・150g
- 砂糖・・・50g
- レモン汁・・・小さじ1
作り方
- さくらんぼを半分に切り種を出す。種と実を分ける。
- 1の種はお茶パックに入れる。
- 1の実をボウルに入れ、砂糖を振りかけ常温で2時間置く。
- 水分が出ていたら水分も一緒に鍋に入れ、潰しながら弱火で煮込む。
- 水分が出たら2を入れ、さらにとろみがつくまで弱火で煮る。
- とろみが十分出たら2を取り出し、レモン汁を入れて煮詰めれば完成。
調理のポイント
ジャムには水分がほとんどなく、固まっているのが一般的です。この固める成分をペクチンといいますが、さくらんぼの実にはペクチンが少ないため煮詰めてもなかなか固まりません。そのため、種をつかってとろみをだします。お砂糖はお好きな量を調節しながら入れてください。
電子レンジで簡単なさくらんぼジャムのレシピ
料理があまり得意なじゃない方や、さくらんぼジャムをできるだけ簡単に作りたいと思う方は、電子レンジで作るさくらんぼジャムがおすすめです。火や鍋も使わないので、お子さんと一緒でも安全に作れますよ。
材料
- 佐藤錦(または、さくらんぼ)・・・230g
- 砂糖・・・60g
- レモン汁・・・小さじ1~2杯
作り方
- さくらんぼの軸を取り除き、耐熱用ボウルにさくらんぼ、砂糖、レモン汁を入れて軽く混ぜる。
- ボウルにふんわりとラップをかけ、電子レンジで1分間(600W)加熱する。
- 電子レンジから取り出し、へらで混ぜる。さくらんぼが柔らかくなるまで6回程度繰り返し、加熱しながら混ぜる。
- ボウルの上にザルを乗せてさくらんぼを切るように混ぜ、種を取り除きます。
- 種を取り除いたらザルでこす。果肉を好みの大きさにする。
- 全体を軽く混ぜて完成。
調理のポイント
もしとろみが足りないと感じる場合は、再加熱してください。その際、加熱し過ぎると必要な水分まで飛んでしまう可能性があるので、様子を見ながら少しずつ加熱してくださいね。
さくらんぼジャムが固まらない?原因と対処法
ジャムにとろみがあるのは、ペクチンとよばれる食物繊維が果物に含まれているからです。ペクチンは果物や野菜に含まれている成分の1つで、煮詰めてペクチンの周りにある水分を減らし、果物の酸や砂糖が加わると反応してとろみが出てきます。しかしレシピ通りの時間、煮詰めたはずなのになかなかとろみが出ず、固まらないこともあります。ここでは、ジャムが固まらないときの原因と対処法について見ていきましょう!
レモン汁と砂糖のバランスを見直してみて
さくらんぼジャムを作る途中で、とろみがなかなか付かない場合は、ペクチンを粉末にしたものが販売されているので入れてみてください。それでもとろみが付かない場合は、酸や砂糖の量が足りないのかもしれません。そんなときは、レモン汁を分量より少し多めに加えるのがおすすめ。そして味のバランスを見て、酸っぱすぎる場合は砂糖を追加してください。またさくらんぼの総量に対し6割以上の砂糖を入れると、さらにとろみが付きやすくなります。
火加減が弱すぎると固まらないことも
さくらんぼの6割以上の砂糖とレモン汁を加えてもとろみが付かない場合は、加熱方法に問題があるかもしれません。さくらんぼを煮込んでいく上で、焦がしたくないがためにずっと弱火のままにしていたことはありませんか?初心者さんは特に不安に思うかもしれませんが、どうしてもとろみが出ないときは、勇気を出して少し強めの中火に変えてください。火加減を強めて水分をしっかりと飛ばせば、とろみが付いてくるはずです。
さくらんぼジャムの賞味期限は?
さくらんぼジャムを作った後、数日以内に食べてしまうのであれば問題ありませんが、そうでない場合は冷蔵庫か冷凍庫で保存します。ここでは、手作りしたさくらんぼジャムの冷蔵と冷凍、それぞれの保存方法について紹介します!
冷蔵保存の場合
手作りしたジャムを熱殺菌した瓶に詰めて冷蔵保存した場合、賞味期限は約1ヶ月です。もっと長持ちさせたいのであれば、砂糖の量を多くして、脱気処理を行ってください。脱気処理とは、加熱した瓶に煮詰めたばかりの熱々のジャムを入れて蓋をします。約1~2分後に蓋を一瞬緩めて空気を出します。プシュという音がすれば、瓶の中にある空気が外に出た合図です。この脱気処理を行っておけば、糖度50%のさくらんぼジャムを瓶詰未開封の状態であれば、約4~6ヵ月保存できます。また、糖度34%の瓶詰未開封の状態で約2~3ヵ月保存できます。
冷凍保存の場合
手作りのさくらんぼジャムをできるだけ長く保管したい場合は、冷凍保存がおすすめです。冷凍保存の場合は、瓶ではなく冷凍保存用袋に入れて凍らせます。冷凍保存した場合は約3~6ヵ月保存できます。糖度を上げ、殺菌処理をきっちりおこなえば約1年冷凍保存ができます。
さくらんぼジャムを使ったおすすめレシピ
手作りのさくらんぼジャムはトーストかけるだけでも美味しく頂けますが、せっかくならもっと色んなものに活用したいですよね。ここではさくらんぼジャムを使った、おすすめアレンジレシピを紹介します!一手間加えるだけで、さくらんぼジャムが本格的なスイーツに生まれ変わりますよ◎
パウンドケーキ
<材料 >(18cmの型)
- ケーキ用マーガリン・・・10g
- 牛乳・・・大さじ4
- ココナッツオイル・・・大さじ3
- 卵・・2個
- 黒糖・・大さじ1
- ホットケーキミックス・・・200g
- 手作りさくらんぼジャム・・・150g
- バニラエッセンス・・・27振
<作り方>
- 耐熱ボウルにケーキ用マーガリンと牛乳を入れて電子レンジにかける。(マーガリンが溶けるくらいまで)
- オーブンを180℃に予熱する。
1のボウルにココナッツオイル、卵、砂糖を入れて泡立て器で混ぜる
ホットケーキを入れて混ぜ、ジャムを入れさっくり混ぜ、バニラエッセンスを入れ混ぜる。
クッキングペーパーを敷いた型に生地を流し入れ軽くトントンして空気を抜く。
オーブンに入れて40分間焼く。串をさして、何もつかなければできあがり。
型に入れたまま粗熱をとり、粗熱がとれたら型から出してラップを被せて冷ます。 - 手作りのさくらんぼジャムを生地に混ぜ込んだ、パウンドケーキ。卵の優しい甘みと、さくらんぼジャムの甘酸っぱさが絶妙にマッチした、子どもから大人まで楽しめる本格焼き菓子です◎
砂糖には黒糖を使い、ココナッツオイルを加えることで、こっくりとしたまろやかな味わいになりますよ。
ヨーグルトアイス
<材料 >(1.8Lの容器)
- グラニュー糖・・・100g
- 生クリーム・・・200cc
- プレーンヨーグルト・・・800g
- 手作りさくらんぼジャム・・・150g
<作り方>
- ボウルにグラニュー糖を計り、生クリームを加えて7分立てにする。
- ヨーグルトとジャムを加えて混ぜ、タッパーに移し冷凍する。3時間後くらいに1度混ぜると食べる時スプーンが入りやすくなる。
暑い夏の時期に嬉しい、さくらんぼジャム入りのヨーグルトアイス。爽やかな酸味のあるヨーグルトをベースとしたアイスにさくらんぼジャムが加わり、よりさっぱりとした甘みを感じるスイーツに◎
ホイップした生クリームはアイスにコクと滑らかさを与え、手作りとは思えないほどのクオリティに仕上がりますよ。
まとめ
さくらんぼは日持ちしないので、ギフトでたくさん頂いたときや食べ頃を過ぎてしまったときは、ぜひ手作りジャムにアレンジしてみてください!ジャム自体の作り方はとても簡単で、生食とはまた違う美味しさを楽しめますよ。またジャムは冷蔵庫や冷凍庫で保管でき、長期保存も可能です◎一度作っておけばトーストにかけたり、一手間加えて焼き菓子やアイスにアレンジすることもできます。色々使えて便利なさくらんぼジャムを、ぜひ家庭で作ってみてくださいね♪